神様の創造-4【神様の創造-4】 『神様の宅急便屋さん』 神様は絶対的な存在であるがゆえに、一つひとつの事象に関わりあっていられないとお話しました。 この地球という物質世界では、人類は自分がなんであるかを忘れてしまいました。 絶対的な存在としての神様の細胞の一つであったことを。 自分の存在の原点が分からないことは、不安の原因になりました。 なにを頼りにして生きていいか、分からないからです。 どこから生まれて来て、死んでどうなるのか、分からないからです。 この世界がどのようにできているのか、分からないからです。 目の前の出来事に翻弄され、明日の命も分からない毎日を送っています。 そんな人類の思いを感じられた神様は、「宅急便屋さん」を手配しました。 「急いで地球へ行き、このメッセージを届けてくるように。」と。 そこで頼まれた「宅急便屋さん」は、地球へ向かいました。 「宅急便屋さん」は地球へ着くと、人々に言いました。 「これは神様からのメッセージである。」と。 時代によって、メッセージの伝え方は異なります。 「宅急便屋さん」はノアと呼ばれ、箱舟を作って動物と植物の種を残しました。 人間が悪を行っているのを見た神が、人間を滅ぼそうとしていると天使が伝えたのです。 多くの穀物の起源を調査すると、箱舟が漂着したトルコのアララト山周辺だそうです。 この山から流れ出したユーフラテス河の下流に、人類の最初の文明が発生しました。 「宅急便屋さん」はモーゼと呼ばれました。紀元前13世紀頃、エジプト人の奴隷となっていたイスラエル人を 脱出させました。途中エジプトの軍隊に追われましたが、海が割れて逃げることができました。 シナイ山で神様のメッセージを受け取りました。「十戒」です。 「宅急便屋さん」はゴータマ・シッタルダと呼ばれました。紀元前500年頃です。 シャカ族出身でしたので、お釈迦様とも呼ばれています。王子でしたが出家して修行し、悟りを得られました。 目的を果たしたのでこの世に未練はないと、死を決意しましたが、梵天様が出現して2回に渡って説得し、 死を思いとどまりました。悟りで得た知識を80歳まで説きつづけました。 お釈迦様もまた、メッセージを人々に説き続けたのでしょう。 「宅急便屋さん」は孔子と呼ばれました。お釈迦様とほぼ同時期に活躍されました。 中国の戦国時代に力によらず、「仁」(やさしさと思いやり)によって政治をするように説きました。 力と謀略が権力を得る時代だったので、彼のメッセージはすぐには効果をあげませんでした。 孔子は人を育てることに決め、初めて学校を作りました。彼の遺志は見事に結実しました。 「宅急便屋さん」はソクラテスと呼ばれました。お釈迦様や孔子と同じ時期に活躍されました。 この偉大なる三聖人が同時期に歴史に登場したことは、人類の歴史の最大の謎と言われています。 ソクラテスはギリシャの哲学者でした。デルフォイのアポロン神殿の巫女の託宣で、最も賢い人物と 言われました。その理由は「無知の知」=自分が知らないということを知っていることでした。 かれもまた、真実を知るというメッセージを託されてきたのでしょう。 「宅急便屋さん」はイエス・キリストと呼ばれました。約2000年前です。 30歳くらいの時、説教を開始しました。数々の奇跡を行いました。亡くなった人が蘇ったり、盲目の人が見える ようになったり、湖の上を歩いたりもしました。34歳で十字架に掛けられて亡くなりました。 翌日には死体は無く、蘇る奇跡を行いました。彼が説いた「愛」は、今でも生きているメッセージです。 この他にも多くの「宅急便屋さん」が、人類の歴史に登場しています。 もちろん、現在の地球にも「宅急便屋さん」は来ています。 そのメッセージを聞く人はいても、それを実行する人は少ないのが残念です。 【神様の創造-5】へつづく |